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Fisher's Column

vol.2 北海道でトラウトを釣るということ/石関 伯秀[2009.05]

日本でトラウトをメインターゲットとしている人なら、一度は北海道で釣りをしてみたいと思うだろう。
県内や近県には、毎週釣行しているのに、東北や北海道は気持ちはあるものの、現実には縁がない。北海道旅行には行った事があるのだが…という人の方が多いのではないだろうか? 自分もその一人だった。
理由はいろいろあるんだと思うが、主な理由として休暇が取れない、予算がない、北海道の河川に見合うタックルを持っていない、などが一般的ではないだろうか。
自分もまったく同じ状況で、興味はあるものの、現実感はあまりなかった。
そんな自分が北海道に年最低3、4回は釣行するようになった。なぜ、そうなったのかを話したい。

2008 米代川のサクラマス

生家が渡良瀬川に近い事もあり、川釣りに慣れ親しんできた。
現在もシーズン中の釣りは、ほぼ100%川釣りだ。川も渓流が60%で本流が40%くらいだろうか。
山梨県の桂川、道志川、釜無川、神奈川県の中津川、酒匂川と丹沢の支流群、地元の渡良瀬川などがメインフィールドである。
川しかやらない事もあって、シーズンオフは退屈だ。
流水の釣りに慣れてしまうと、止水の釣りになかなか耐えられなくなる。
ミノーでしか釣らないという微妙なプライドがあるわけでなく、単純にスプーンのゆっくり巻の釣りが性に合わないのである。
しかし、そうなると10月を最後に本州では釣りができない。それはそれで、釣りキチにとって退屈な半年なのである。
昔は、スキーでバッジテスト1級なども取得したが、最近ではそれも冷めてきて…どーにもなのである。

そんな時、そーいえば…東山湖ってイトウが釣れたっけ? そう思ってHPを見ると…釣れているではないか!!しかも大物が!
早速、会社の先輩をそそのかし、いざ東山湖へ。
しかし、この時の認識は甘く、ニジマスを狙い、まあ、イトウが釣れたらラッキーくらいに考えていた。
朝8時から実釣開始、先輩にポイントやルアー選択などアドバイスし、自分は6センチミノーを結び数キャスト、突然、ドンッ!というアタリと共にドラグが鳴り、ラインが出されていく…。
ラインはVEP4lb、ロッドもボロンコンポジットの5.7ft、管理釣り場であれば、そうそうやられるライン、タックルではない。
実際、60オーバーのレインボーも釣っていたし、自然渓で60オーバーのレインボーも獲っている。
そもそも管理釣り場用のタックルを持っているわけではないので、管理釣り場の魚に負ける理由などないと考えていた。

が、現実は、違った。一度も主導権を握る事なく、ラインを全部吐き出し、そのままラインブレイク…何も出来なかった…管理釣り場で。
イトウという魚に改めて感動し、敬意を感じた。
そして、そんなイトウのファーストフィッシュは、管理釣り場ではなく、北海道で釣りたいとの想いが強くなり、その日はイトウ狙いを止め、それがきっかけで、それまでいつかは…と考えていた北海道釣行の、本格的な計画を練る事になったのである。
第2話に続く

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